ASTON MARTIN DB9 メンテナンス(12ヵ月点検・エンジン整備・ブレーキ整備・パワーシート修理)
ASTON MARTIN DB9 メンテナンス(12ヵ月点検・エンジン整備・ブレーキ整備・パワーシート修理)になります。
先ずは各部機能チェックを実施。
灯火廻りやエアコンの効きなど、普段お客様が使う機能が正常に作動することを確認します。
お客様から運転席側のシートの上下の作動範囲が狭いとのことでしたので、実際に動かしてみると、
シート後方の上下作動が少ししか動かない状態となっていましたので、診断を開始しました。
先ずはシートを取り外し、シート下のリンク廻りに異物が挟まっていないかなどを点検。
特に異物などはありませんでしたので、改めてシートを取り外した状態で動きを点検すると、
作動域の終端でシートモジュール内よりスイッチングの接点が作動する音が聞こえましたので、
シートポジションを認識する学習値が誤っていると判断しました。
シートを車両へ取り付け、シートモジュールの書き換え・再学習の手順を実施。
シートは正常に作動する様になりました。
エンジンオイルが汚れていましたので、エンジンオイルとオイルフィルターの交換をさせていただきました。
交換時に使用する消耗品は、品質の高いアストンマーティン純正品を使用し交換をさせていただいております。
また、エンジンオイルには、ワコーズ社の”e-クリーン プラス”を添加。
こちらの添加剤は遅効性のクリーニング剤となっており、お車をお使いになりながら、徐々にエンジン内部の汚れを落とす効果のある添加剤となっております。
弊社では、各種添加剤お取り扱っておりますので、お客様の使用状況に合ったオイルや添加剤をおすすめさせていただいております。
ご希望の添加剤やオイルなどありましたら、弊社スタッフまでお気軽にお問い合わせください。
ブレーキフルードが劣化していましたので、ブレーキフルードの交換をさせていただきました。
ブレーキフルードは走行距離に関係なく、経年により劣化しますので、
弊社では2年毎の交換をおすすめさせていただいております。
また、お車の保管場所や使用の状態によっても劣化度合いは変化しますので、
フルード内の吸水率を測定できる専用の測定器にて状態を測定させていただき、
必要な場合は、交換をおすすめさせていただいております。
ブレーキパッドの摩耗を知らせる警告は点灯していなかったものの、
リアのブレーキパッドが摩耗していましたので、弊社オリジナルブレーキパッドにて交換をさせていただきました。
ブレーキパッド交換時には、部品を交換するだけでなく、
関連する部品を清掃・給油をしながら組み付けていきます。
アストンマーティン純正のブレーキパッドには芯が埋め込まれており、
パッドが摩耗し、残量が5mm前後になると、芯がローターへ当たってしまい、
ブレーキローターに傷が入ってしまいます。
ブレーキパッドの摩耗警告は、残量が4mm程でメーター内に摩耗を知らせる警告灯が点灯するのですが、
その時点ではすでにローターには線傷が入ってしまい、さらにブレーキパッドセンサーの交換も必要になってしまいます。
その為、点検時には、早めの交換をご案内させていただくと同時に、そのような攻撃性の少ない、
弊社オリジナルのブレーキパッドへの交換をおすすめしております。
交換後は、低ダストタイプのブレーキパッドになった為、
ブレーキダストが少なくなり、安心して快適に乗っていただけるお車となりました。
各部を清掃しながら復元。
タイヤを取り付け車両をリフトから降ろします。
お客様より、ドアロック時にミラーが畳まれないとのことでしたので、設定をさせていただきました。
年式によるのですが、ミラーの設定やパワーウィンドウの学習など、アストンマーティン純正テスタを使用し設定可能です。
以前は機能していたのに機能しなくなってしまったなど、お困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
メーター内に点検の時期を知らせるサービスインターバルをリセット。
また、出庫前には各モジュールのコードのリセットも行います。
最後に各整備箇所を再度確認し、お客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度もご依頼いただき誠にありがとうございました。