OFFICIAL BLOG

ブログ

ASTON MARTIN Virage 走行中異音 修理

ASTON MARTIN Virage 走行中異音 修理 になります。


お客様より「走行中にギシギシと音がする時がある。」とのことで、
診断と修理をさせていただきました。

走行中の異音とのことでしたので、お預かり後ロードテストを実施。
路面のギャップなど、足回りに動きがでるタイミングで、すぐに異音を確認できました。

早速工場に戻り、リフトアップにてリアの足回りの状態を確認していきます。
見た目では特にブッシュの切れなどは確認できなかった為、
疑似的に工具を使用して足回りを動かしてみると、
先ほどロードテストして出ていた音と同様の音が確認できました。

異音の発生個所を確認すると、
左リアのアッパーアームと右リアのロアアームより異音が発生していることがわかりました。

修理方法としては該当箇所のみの修理又は、左右のアッパーロアーアームすべての交換の2択ということになります。

今回は異音が出ているアームが左右で違う部位ということもあり、
交換しなかったアームからすぐに異音が出てしまう可能性があることも考慮し、
お客様と相談の後、リアのアッパーアーム・ロアアーム共に交換をさせていただくこととなりました。

DSC03648.jpg

DSC03649.jpg

DSC03651.jpg

DSC03650_20241001152818b80.jpg

DSC03653.jpg

DSC03654.jpg

DSC03656.jpg


部品が本国より到着しましたので、アーム類を取り外していきます。
取り外したアームを確認しましたが、ブッシュの切れなどの大きな損傷はありませんでした。
しかし、新品とくらべると質感が明らかに硬い状態となっており、
経年劣化による異音ということが推測できる状態となっておりました。

DSC03657.jpg

DSC03662.jpg

DSC03661.jpg

DSC03659.jpg

DSC03663.jpg

新品のアームを取り付けていきます。
写真は左側だけとなっておりますが、この後右側のアームを交換の後4輪アライメントを実施。
最終的には足回りを接地状態にし、既定のトルクで締め付けて取り付け完了となります。

S__103342104.jpg

最後にロードテストを実施し、異音が改善されていることを確認。
アーム類の交換をしていますので、ハンドルセンター等違和感がないことを確認。
再度作業箇所を再確認し、馴染による緩み等がないことを確認し作業完了。
お客様のもとへお車をお返しさせていただきました。

この度も整備のご依頼をいただき、誠にありがとうございました。

ASTON MARTIN DB11 カメラ映らない 診断・修理

ASTON MARTIN DB11 カメラ映らない 診断・修理になります。


「お客様よりバッテリーが上がってしまってからカメラの映像が一部映らなくなってしまった。」
とのことで、修理のご依頼をいただきました。

DSC04842.jpg
早速状態を確認すると、右側面以外の映像が何も表示されておらず、
使用できない状態となっておりました。

カメラの状態を確認する為、診断用テスターを使用し確認しましたが、
カメラモジュールに入力信号がなく、また、キャリブレーションモードにすら移行することができなかったことから、
3つ同時に壊れるというのは考えにくいものの、過去に左側面のカメラのみ、
映像が同症状となっているDB11を修理したことがありましたので、カメラ本体の不良と判断。

お客様と相談し、カメラ本体不良でないことも想定し、一度にすべてのカメラを交換するのではなく、
段階的にカメラ本体の交換をさせていただくこととなりました。

DSC04846.jpg

DSC04845.jpg

DSC04844.jpg

DSC04843.jpg

DSC05157.jpg
左側面のカメラを交換します。
カメラ交換といっても、サイドミラーの内部に組み込まれてしまっているので、サイドミラーごとの交換となります。

交換後は、すぐに映像は復帰しましたので、前後のカメラも注文しました。

S__101711943.jpg

DSC05166.jpg

DSC05161.jpg
前後のカメラが届きましたので、交換作業を再開。
フロントカメラはボンネットフードを開けるとすぐ見えているので交換は簡単なのですが、
リアカメラはトランクの内部に取り付けられている為、トランクカバーの取り外しが必要となります。
トランクカバーは大きなボディーパネルとなる為、細心の注意を払い脱着を行います。

C6C7FB8A-F469-4540-B5F4-3B0C5EEBACBF.jpg

FAA26CAB-81C3-4E00-BABF-F76015158431.jpg

全てのカメラの交換が終わると、映像が復帰するのではなく、
キャリブレーションされていないというメッセージが出て、映像が一切表示されなくなってしまいました。

テスターにて車両をキャリブレーションモードに移行。
実際に道路を走らせ定められた手順に従いキャリブレーションを完了しました。

S__101711942.jpg
全ての映像が出ている写真を撮り忘れてしまったのですが、映像は正常な状態となりました。

最後に脱着したパーツの取付状態などを再度確認し作業完了となりました。

この度も整備のご依頼誠にありがとうございました。

ASTON MARTIN V12 Vantage S AMR ヘッドライト不灯 修理 ヘッドライトバーナー LED化

ASTON MARTIN V12 Vantage S AMR ヘッドライト不灯 修理 ヘッドライトバーナー LED化になります。

S__101302299.jpg

DSC03816.jpg

お客様より、ヘッドライト(ロービーム)をONにしても片側しか点灯せず、
メーター内に”ロービーム バルブ コショウ”というメッセージが出ているとのことで修理のご依頼をいただきました。

DSC03826.jpg

DSC03830.jpg
取り付けられていたHIDバーナーを確認すると、
既に社外品が取り付けしてあり、確認するとバーナー本体の不具合と判明しましたので、
お客様へ状況をお伝えし、弊社おすすめのLEDバーナーへの交換をおすすめさせていただきました。

DSC03833.jpg

DSC03838.jpg

DSC03837_2024040419201756f.jpg

S__101302300.jpg
バーナー交換後は配光の調整を行わせていただきました。
バルブやバーナーは交換すると必ず配光がずれてしまいますので、
弊社では交換とセットで必ず調整をさせていただいております。

バーナー交換後は、点灯した瞬間から真っ白で明るくなり、
安全にお乗りいただける状態となりました。

DSC03844.jpg

S__101302298.jpg
最後に、整備箇所に異常がないか再度各部の確認と仕上げをさせていただき、
お客様のもとへお車をお返しさせていただきました。

この度も整備のご依頼をいただき、誠にありがとうございました。

ASTON MARTIN DB11 ブレーキ鳴き 修理 (前後鳴き止め施工・リアブレーキパッド交換・リアブレーキローター研磨)

ASTON MARTIN DB11 ブレーキ鳴き 修理 (前後鳴き止め施工・リアブレーキパッド交換・リアブレーキローター研磨)になります。


お客様よりブレーキ鳴きが気になるとのことで、確認と改善のご依頼をいただきました。
ロードテストを行うと冷間時からリアブレーキより鳴きの発生を確認。
フロントからはロードテストの際にはブレーキ鳴きの症状は出ませんでした。

DSC03187.jpg
早速車両をリフトに入れ、ホイールを取り外しブレーキの状態を確認します。
フロントブレーキパッドの残量は交換時期とまではいかない状態。
リアブレーキパッドは残量が約3mmとアストンマーティンの純正ブレーキパッドでは交換をおすすめする残量となっておりました。

こちらのブログでは何度かアストンマーティンのブレーキパッドについて紹介しているのですが、
DB11も例外ではなく、残量が4.5mm~4.0mm以下になると、真鍮のピンが摺動面に出てきてしまい、
ブレーキローターに線傷をついてしまい傷めてしまいます。
そのままの状態でしばらく走ってしまうと、ローター研磨でも対応できずローター交換となってしまいますので、
純正パッドをお使いの場合は注意が必要です。

DSC03214.jpg

DSC03215.jpg

S__100966476.jpg
上の写真は今回取り外した純正ブレーキパッドになります。
よく見ると摺動面に真鍮のピンの頭が確認できます。(写真の赤丸で示した部分)
この真鍮のピンがローターに押し当てられてローターを傷めてしまう原因となります。

今回はローターに致命的なダメージはありませんでしたが、摩耗が進んでおりましたので、
リアブレーキパッド交換の他にリアローターの研磨も併せておすすめさせていただきました。

DSC03186.jpg

DSC03190.jpg

DSC03202.jpg
車両をブレーキパッド交換モードにし、
ブレーキキャリパーなどを取り外し、ローターまで取り外していきます。
ローター取り外し後はローター研磨を実施。
ローター研磨はディスク面の研磨だけでなく、取り付け部の簡易的な再塗装も行わせていただいておりますので、
研磨作業後は新品の様な綺麗な見た目となります。

DSC03192_20240312111101714.jpg

DSC03200.jpg

DSC03195.jpg
復元時には、ただ組み付けるだけではなく、
このタイミングにしかできないバックプレートやブレーキパッドを固定するためのハードウェアの
清掃や給油をしながら組み付けを行っていきます。

DSC03212_202403121111133d1.jpg

DSC03204.jpg

DSC03205.jpg
今回は弊社オリジナルのブレーキパッドを使用。
純正と比較すると価格もお安く、ブレーキのタッチ等、違和感なく使用していただける仕様となっており、
また、純正よりも低ダストタイプとなっておりますので、
ホイールなどが汚れにくくおすすめのブレーキパッドとなっております。

DSC03194_20240312111102519.jpg

DSC03198.jpg
フロントブレーキについては、一度ブレーキパッドを取り外し、
ブレーキパッドに面取りや鳴き止めのケミカルを使用し施工。
各部清掃しながら組み付けさせていただきました。

S__100966475.jpg
各部作業完了後は、組み付けのチェックを行い、ロードテストを実施。
ブレーキ鳴きが発生しないことや、ブレーキの効きやタッチに異常がないことも確認し作業完了となりました。

DB11はブレーキ鳴きのお問合せを多くいただきます。
正直同じことをしても個体差もある為、完全には鳴きやまない場合もあるのですが、
対策をすることで元々の状態よりも改善することはできますので、お悩みの際はお気軽にお問合せください。

この度はご依頼誠にありがとうございました。

ASTON MARTIN V8 Vantage N430 12ヵ月点検整備・チェックエンジンランプ 点灯 診断 修理・ブレーキ鳴き点検

ASTON MARTIN V8 Vantage N430 12ヵ月点検整備・チェックエンジンランプ 点灯 診断 修理・ブレーキ鳴き点検になります。

お客様より12ヵ月点検のご依頼と、チェックエンジンランプ点灯の修理、ブレーキ鳴き点検のご依頼をいただきました。

DSC00446.jpg
まずはチェックランプを確認します。
イグニッションをONにするとメーター上に”ハイキシステム ハヤイジキニ テンケンヒツヨウ”のメッセージが表示され、
チェックエンジンランプも点灯している状態となっておりました。

DSC00450_202402081858432dd.jpg

DSC00456_20240208185845a9c.jpg
早速アストンマーティン純正テスターにて故障コードの読み出しを行います。
故障コードを読み出すと、O2センサーの不良を示すコードの入力がありましたので、
O2センサーの出力値波形を確認。

上流側のセンサーは波形の乱れはそこまでないものの、
センサーのレスポンスがやや低下しており、波形のピッチが広くなってしまっています。
また、下流側も少し不安定な波形となっていることが判明しましたので、
お客様へO2センサー全数の交換のお見積りをご案内し、交換させていただくこととなりました。

DSC00519_202402081859174fd.jpg

DSC00520_202402081859194b1.jpg

DSC00524.jpg
O2センサーは在庫品にて交換作業をすすめていきます。
同じV8 Vantageでも年式によりレイアウトが変更となっており使われているO2センサーにも種類があります。
N430の場合はV8 Vantageの中でも最も交換スペースが狭い車両となっておりますので、
センサーに無理な力が掛からないよう、慎重に作業を進めます。

すべてのO2センサー交換後は、チェックランプは当然消灯し、
波形も整ったきれいな波形となりました。

DSC00502_202402081858464eb.jpg

DSC00422_202402081858346bf.jpg

DSC00504_202402081858498e4.jpg

DSC00506_202402081858528d8.jpg

DSC00503_202402081858483bf.jpg

DSC00516_20240208185911cc9.jpg

DSC00517_202402081859139f2.jpg
ブレーキ鳴きが気になるとのことで点検をさせていただきました。
ロードテストにてリアブレーキより鳴きを確認しましたので、
リアブレーキパッドの状態を確認させていただくと、摩耗が進んでおりました。
(純正パッドは摩材固定用のピンがローターにダメージを与えてしまう為、残量4mmで交換をおすすめしております。)

この状態で面取りなどの鳴き止め処理をすることも可能は可能なのですが、
すぐに交換時期となってしまう為、今回は弊社オリジナルブレーキパッドへの交換にて対応させていただきました。

交換時はただ交換するだけでなく、給油などはもちろん各部の清掃をしながら組み付けていきます。

交換後はブレーキ鳴き改善され安心して乗っていただける状態となりました。
弊社のオリジナルブレーキパッドは、純正よりも価格はお安く、
ブレーキのフィーリングも違和感のないものとなっておりますので、
大変おすすめの商品となっております。
オリジナルブレーキパッドについて不明な点等ありましたら、お気軽にお問合せください。

DSC00414_20240208185829fec.jpg

DSC00417.jpg

DSC00425.jpg

DSC00424_20240208185837a2b.jpg

DSC00442_2024020818583909a.jpg
今回は12ヵ月点検にてお預かりさせていただいておりますので、
各部の状態を点検していきます。
エンジンルームでは、エンジンオイルや冷却水、ブレーキフルードを目視だけでなく、
それぞれに対応した測定器を使用し状態を確認します。

バッテリーは、電圧だけでなく負荷がかかった状態での内部容量の測定などを行い、
状態を確認します。

今回は特に劣化や不具合はありませんでしたので、測定のみとなりましたが、
点検は不具合がないことをお客様へお伝えし安心して乗っていただくということも重要です。

DSC00426.jpg
エアクリーナーも点検します。
この頃のアストンマーティンのエアクリーナーはエンジンルーム内ではなく、
ヘッドライトの下あたりのスペースについている為、
状態の確認にはリフトアップが必要となります。
弊社では点検や車検時には必ず確認をさせていただいておりますが、
場所が場所だけに長年確認されていないであろうお車が入庫されることも多いのが現状です。

今回は距離も少なく綺麗な状態でしたので、清掃のみで完了となりました。
※点検時のエアクリーナーの点検と清掃は点検料に含まれております。

S__100925556.jpg
点検完了後には、再度整備箇所の確認をさせていただき、
バッテリーの充電等、各部コンディションを整え、お客様のもとへお車をお返しさせていただきました。

この度も整備のご依頼誠にありがとうございました。

ASTON MARTIN V8 Vantage ツインプレートクラッチ化

ASTON MARTIN V8 Vantage ツインプレートクラッチ化になります。


お客様よりV8 Vantageのクラッチをツインプレート化したいとのご用命をいただきましたので、
パーツを手配し取付作業を行わせていただきました。

クラッチ部品については、純正のツインプレートを流用するかたちとなりますので、
品質も純正クオリティとなり、大変おすすめなアップデートとなります。

S__100925489.jpg

DSC02341_20240206142030573.jpg

DSC02345_202402061420305a6.jpg

DSC02356.jpg

DSC02349_20240206142035503.jpg

DSC02347_2024020614203387c.jpg

早速作業に取り掛かっていきます。
クラッチ交換をするには、トランスミッションを車体から降ろしクラッチを取り外すイメージかと思いますが、
V8 Vantageの場合、トランスミッションはトランスアクスルとなり、車体の後ろ側に搭載されておりますので、
マフラーからとりはずしていき、トランスアクスルを降ろします。
その後、触媒や遮熱版、エキゾーストマニホールド等を取り外し、
プロペラシャフトとトルクチューブを取り外すと、ようやくクラッチカバーが見えます。

DSC02360_202402061420458db.jpg
写真上段が今回取り外したクラッチカバー・クラッチプレート・フライホイールとなります。
今回摩耗で交換したわけではありませんので、クラッチプレートの残量は、
交換時期で交換する車両と比べると溝がしっかりと残っておりました。

そして、写真下段が今回取り付けるツインプレートタイプのクラッチキットとなります。
クラッチディスクはカバーと一体となり既に組み付けられていました。

DSC02363_20240206142045a4d.jpg
見た目からもツインプレートのカバーの径は小さく、材質もアルミでできている為、大変軽量なつくりです。
重さが軸に集まっている印象で、見た目からもレスポンスの向上が期待できるものとなっていました。

DSC02367_20240206142047935.jpg

DSC02371_202402061420500a7.jpg

DSC02354.jpg
早速組み付けといきたいところですが、
クラッチ周辺はクラッチダストが多く付着しておりますので、
先に清掃してから組み付け作業へと入ります。

清掃作業は意外と時間がかかりますが、このタイミングでしか清掃することができない為、
ブラシ等を使い綺麗にしておきます。

DSC02373_20240206142101afb.jpg

DSC02374_202402061421032c7.jpg

DSC02377_202402061421059ff.jpg
スレーブシリンダーをツインプレート用に交換します。
スレーブシリンダーはクラッチの断続をしている重要な部品ですが、
動きが渋くなると、クラッチフィールに直接影響する部品でもありますので、
クラッチ関連の部品交換時には同時交換がおすすめです。

また、今回はツインプレート化にあたり、アダプターも厚みの違う専用品へ交換しました。

DSC02381_20240206142106a41.jpg

DSC02383_20240206142108123.jpg

DSC02388_202402061421096a5.jpg
いよいよクラッチキットを車体へ組み付けます。
フライホイールやクラッチカバーを固定する重要なボルトは新品へ交換。
カバー固定時にはきっちりとクラッチディスクのセンターを出して組みつけます。

DSC02393_20240206142111b17.jpg

DSC02395_20240206142113dfb.jpg
取り外した各部品を組み付けていきます。
クラッチとは一見関係ないようなエキゾースト関連のガスケットなども、
再使用はおすすめできませんので、純正の新品へと交換します。

DSC02398_202402061421135ca.jpg

DSC02401_20240206142116ae8.jpg

DSC02402_202402061421169fd.jpg

DSC02406_20240206142119cdb.jpg

DSC02407.jpg

DSC02404_202402061421184df.jpg

DSC02408_20240206142122275.jpg

DSC02409.jpg
今回はミッションオイルの交換もご依頼いただきました。
ミッションオイル交換時には、ストレーナーやマグネット付きのドレンボルトに付着した汚れを綺麗に清掃し、
Oリングやガスケットなどの部品は新品へと交換し組み付けさせていただいております。

また、ミッションオイルについては、過去に色々と検証したのですが、
今のところアストンマーティン純正品が圧倒的にシフトフィールが良い為、
少しコストは高めではあるのですが、純正品のミッションオイルをおすすめさせていただいております。

DSC02412.jpg

DSC02417_202402061421319e6.jpg
組み付け後は、アストンマーティン純正テスターにて、
ASMフルードのエア抜きや、クラッチの学習、エンジン学習などを行います。
エンジン学習は走行しながら一定条件で学習させる必要がありますので、
ロードテストを行い作業完了となりました。

すべての学習完了後は、シングルプレートとは明らかに違うフィーリングとなりました。
クラッチフィールが滑らかになるだけでなく、エンジンのレスポンスも向上し、
さらに乗るのが楽しくなるお車となり、オーナー様にも喜んでいただけました。

費用も、シングルクラッチの交換+アルファという価格ですので、大変おすすめのメニューとなります。

この度もご依頼いただき誠にありがとうございました。

ASTON MARTIN Rapide 12ヵ月点検整備

ASTON MARTIN Rapide 12ヵ月点検整備になります。


お客様より12ヵ月点検のご依頼をいただきました。
先ずは機能チェックを実施。
灯火廻りやエアコンの作動など、普段お客様がお使いになられる機能が正常に作動することを確認。
アストンマーティン純正テスタにて故障コードを読み出し各モジュールの状態を点検します。

DSC01693_20230209161537490.jpg

DSC01694_20230209161540bfd.jpg

DSC01706.jpg
記録簿の内容に沿って各部の点検を行っていきます。
バッテリーは専用のテスターを使用し、電圧だけでなく、負荷をかけた状態での状態や内部容量を測定します。
今回は、バッテリーの状態は悪くなかったのですが、充電容量が低下しておりましたので、充電にて対応させていただきました。

また、ブレーキフルードや冷却水などの油脂類も目視だけでなく、専用の測定器を用いて点検をしていきます。

DSC01707_2023020916155128f.jpg

DSC01708.jpg

DSC01709.jpg

DSC01715.jpg
ブレーキフルードの状態は数字上では異常なかったのですが、
お客様へ汚れていることをお伝えしたところ、交換の承認をいただきましたので、
ブレーキフルードの交換をさせていただきました。
(写真の左側が抜いたフルード・右側が新品フルードになります。)

ブレーキフルードは走行距離だけでなく、保管状態などにより吸湿してしまい、
性能が低下してしまいますので、2年(車検)毎の交換をおすすめしております。

DSC01698.jpg

DSC01702.jpg

DSC01704.jpg

DSC01705_202302091615496e9.jpg
エアクリーナーを点検すると、オイルの吹き替えしにより汚れてしまっており、
清掃では対応できない状態となっておりましたので、交換をさせていただきました。
交換時にはエアクリーナーボックス内部の清掃も行い復元させていただいております。

エアクリーナーが詰まってしまいますと、燃費の悪化や出力低下の原因となります。
また、そのまま放置してしまいますと、チェックランプの点灯の原因ともなりますので、
定期的なメンテナンスが必要です。

DSC01695.jpg

DSC01697_20230209161541c0d.jpg

DSC01717.jpg

エンジンオイルの交換歴が1年前でしたので交換をさせていただきました。
今回は走行距離は前回交換時よりあまり進んでおりませんでしたので、
オイルフィルターは交換せず、オイルのみの交換とさせていただきました。
(写真の左が今回抜いたエンジンオイル・右が新品のエンジンオイルになります。)

エンジンオイルは前回交換より走行距離が少ない場合でも、エンジン内部で酸化してしまい、
十分な性能が発揮できなくなってしまいますので、1年毎の交換をおすすめしております。

DSC01711_20230209161557d08.jpg

DSC01712_20230209161559bb1.jpg

DSC01710.jpg

DSC01713_20230209161600681.jpg
普段お客様では中々掃除することが難しいホイールの内側を清掃させていただき取付。
車両をリフトから降ろします。

DSC01718_20230209162635b54.jpg

DSC01719.jpg

DSC01720.jpg
ワイパーの拭きが悪く、拭きムラがでてしまっておりましたので、ワイパーリフィールの交換をさせていただきました。
交換後は拭きムラもなくスムーズな拭き取りとなりました。

S__98115652.jpg

DSC01723.jpg

DSC01724_20230209162644e1d.jpg

DSC01727_20230209162645d4f.jpg

S__98115650.jpg
最後にメーター内に点検時期を知らせるサービスインターバルを純正テスタにてリセット。
エンジンルームの清掃やバッテリーの状態など各部のコンディションを整えお客様の元へお車をお返しさせていただきました。

この度もご依頼いただき誠にありがとうございました。

ASTON MARTIN Virage 12か月点検整備・ATF漏れ 修理・チェックエンジンランプ 点灯 診断・修理

ASTON MARTIN Virage 12か月点検整備・ATF漏れ 修理・チェックエンジンランプ 点灯 診断・修理になります。

DSC00698_20221221112842793.jpg

お客様より12か月点検とメーター内に”ハイキシステム ハヤイジキニ テンケンヒツヨウ”というメッセージが出ている
とのことで、修理のご依頼をいただきました。

DSC09094_202212211129097ce.jpg

S__97509392.jpg
アストンマーティン純正テスタにて診断を行うと、エンジンコントロールユニットにO2センサーの出力値の異常に関するコードの入力がありました。
純正テスタの別の機能を使用し、O2センサーの出力値の確認を行うと、波形が乱れており、上下流共にO2センサー本体の不良が確認できましたので、お客様へ状況を説明させていただき、O2センサーの交換をさせていただくこととなりました。

DSC00741_2022122111284577c.jpg

S__97509398.jpg

DSC00793.jpg

S__97509397.jpg

S__97509391.jpg
アストンマーティンの12気筒エンジンは上流と下流を合わせると全部で8本のO2センサーを使用しております。
波形の状態によっては、上流側だけや、片バンク側だけの交換で問題ない場合もあるのですが、
今回は全センサーのレスポンス低下や特性のズレが確認されましたので、全数の8本を交換させていただきました。

交換後は波形のレスポンスもよくなり、安定した出力値へと変化。
チェックランプの再点灯もなくなり修理完了となりました。

DSC09115.jpg

DSC09117_20221221113016cb2.jpg
また、点検作業を進めていると、下回り点検時にクーリングファンの下にあるスポンジが湿っておりました。
ダクト等をとりはずし確認すると、ATFがATクーラーより漏れてきてしまっていることが判明。
最近はVirageや後期のDB9でATクーラーからの漏れが増えてきている印象です。

こちらもお客様へ状況をお伝えし、大事に至る前に交換をさせていただくこととなりました。

※ATクーラーからのオイル漏れを放置するとトランスミッションの故障に直接繋がってしまいますので、早めの修理が必要です。

S__97509393.jpg

S__97509395.jpg

DSC00839_202212211130242a7.jpg

DSC00893.jpg

DSC00914_20221221113030f4e.jpg
ATクーラーの交換を進めます。
ATクーラーはラジエターの下に取り付けられており、交換時にはラジエターを取り外す必要があります。
ATクーラー交換時には併せてフィードとリターンのホースも新品へ交換。
交換後はATFの交換と既定の油温にてレベル調整を実施。
ロードテストを行い漏れや変速の異常がないことを確認し作業完了となりました。

DSC00922_2022122111304298f.jpg

DSC00938_20221221113044d6a.jpg

DSC00940_2022122111304914a.jpg
LEDのサイドリピーター(ウィンカー)が半分点灯しなくなってしまっていましたので、交換をさせていただきました。
今回の症状もよくある症状のひとつなのですが、この様な状態ですと保安基準不適合となり、車検にも通りませんので、
早めの交換が必要となります。

DSC00939_20221221113046d2d.jpg
助手席のドアが保持できなくなっておりましたので、ドアダンパーの交換をさせていただきました。
ドアダンパーは徐々に劣化しますので、性能が低下していることに気づきにくいのですが、
交換すると乗り降りが楽になり、お客様に喜んでいただけることが多い部分のひとつです。
弊社では、日頃からアストンマーティンを多く整備させていただいておりますので、
性能が低下した部分の見極めもお任せ下さい。

DSC09104.jpg

DSC09119.jpg

DSC09103.jpg

DSC09123_20221221113314d50.jpg

DSC00339.jpg
12か月点検にてご入庫いただいておりましたので、
各油脂類やバッテリーの状態、下回りやブレーキなどを点検させていただき、
オイル等必要な消耗品の交換をさせていただきました。

DSC09092_202212211133248e8.jpg

DSC01003.jpg

S__97509390_20221228180315b31.jpg
最後に各整備箇所を再度点検し、異常なコードの再入力等ないことを確認。
メーター内に点検時期を知らせるサービスインターバル(テイキ テンケンノジキ)の表示をリセット。
バッテリー充電等、お車のコンディションを整えお客様の元へお車をお返しさせていただきました。

この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。

ASTON MARTIN DB9 BOND EDITION エンジンオイル交換・エアクリーナー交換・チェックエンジンランプ 点灯 診断・修理

ASTON MARTIN DB9 BOND EDITION エンジンオイル交換・エアクリーナー交換・チェックエンジンランプ 点灯 診断・修理になります。

S__97050650.jpg

DSC09875.jpg
お客様よりオイル交換とエアクリーナー交換のご依頼をいただきました。
初めてご来店のお客様だったのですが、珍しいBOND EDITIONという限定車でご来店いただきました。
また、ご来店時にメーター内にチェックエンジンランプ(エンジン警告灯)が点灯しており、
“ハイキシステム ハヤイジキニ テンケンヒツヨウ”
というメッセージが出ているとのことで、診断と修理のご依頼をいただきました。

DSC09877.jpg

S__97050651.jpg
まずは、チェックランプの診断から進めていきます。
アストンマーティン純正テスタにて故障コードを読み出すとO2センサーの異常を示すコードの入力がありました。
O2センサーの異常コードといっても、断線や特性ずれといったO2センサー本体の異常の場合もあれば、
触媒の劣化や吸気ホースの異常などが起因して入力する場合もありますので、
全てのO2センサーの出力値を確認し、排気の状態を確認します。
波形を確認するとすべてのO2センサーの出力値が不安定な状態となっておりましたので、
O2センサーの劣化による内部不良と判断し、お客様へ状況をお伝えさせていただきました。

DSC09952_20221103122525514.jpg

DSC09953.jpg

DSC09961_20221103122526c4b.jpg

S__97050649.jpg

S__97050652.jpg
お客様よりO2センサー交換の承認をいただきましたので、早速交換作業を進めていきます。
弊社ではO2センサーやイグニッションコイルなどの部品は常に在庫しておりますので、基本的には即対応可能です。
※タイミングにより在庫切れとなることがございます。

DB9やVanquish、Rapideなどの12気筒エンジンは1台につき8本のO2センサーを使用しており、今回は全てのセンサーを交換していきます。
交換後は、ロードテストを行い再度O2センサーの波形を監視し、正常となっていることを確認しチェックランプの修理完了となりました。

DSC09897.jpg

DSC09895.jpg

DSC09898.jpg

DSC09899.jpg

DSC09901.jpg

DSC09903_2022110312245581e.jpg
元々ご用命いただいていたエアクリーナー交換の作業に移行します。
アストンマーティンの12気筒エンジンのエアクリーナーは吸気による外側の汚れだけでなく、
エンジン内部からの吹き返しにより、内側から汚れてしまい詰まってしまいますので、定期的な点検と交換が必要となります。

吸気による埃などの乾いた汚れであれば、ある程度は空気を吸入することができるのですが、
吹き返しによる液体による汚れは空気を吸入することが難しく、吸入空気量が著しく不足することとなります。

今回も吹き返しによる汚れがあり、エアクリーナーの半分程が使えない状態となってしまっていました。
エアクリーナーを取り外すとBOXの接続部から液体が垂れてきてしまっており、エアクリーナー内部にも垂れていました。

組付け時はエアクリーナーを交換するだけではなく、ダクト内やエアクリーナーBOXなど、
各部を清掃しながら組み付けを行わせていただいております。

DSC09889.jpg

DSC09341_20221103122344d0a.jpg

DSC09941.jpg

DSC09891.jpg

DSC09930.jpg
エンジンオイルの交換をさせていただきました。
12気筒エンジンのオイルフィルター交換は色々とコツがあるのですが、
特に左ハンドル車はステアリングコラムシャフトとの関係でオイルフィルターの取り外しが右ハンドルより狭く、
スロットルボディーを取り外す必要があります。
スロットルボディーとインレットマニホールドの間にはOリングがついておりますので、
オイルフィルター交換時にはこちらも純正の新品へ交換をさせていただいております。

こういった部品を再使用し組付けてしまうと、オイル交換後しばらくしてチェックランプが点灯するなど、
別の不具合を招きかねませんので、確実な作業が必要となります。

S__97050648_20221103123815026.jpg
最後に各整備箇所を再度確認し、お客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。

ASTON MARTIN DBS Volante メーター表示不良 ミラーが勝手に開閉する ウィンカー点灯しない 診断・修理

ASTON MARTIN DBS Volante メーター表示不良 ミラーが勝手に開閉する ウィンカー点灯しない 診断・修理

DSC09003.jpg
お客様より、メーターの一部のチェックランプのみ点灯してしまい。
スピード表示やギアポジションの表示、水温計、燃料計などがすべて動かず、
走行中にミラーが勝手に開閉してしまったり、ウィンカーが点灯しなくなるとのことで修理のご依頼をいただきました。
(上のメーターの写真はエンジンが掛かっている状態です。)

DSC09005.jpg
アストンマーティン純正テスタにて診断しようとすると、
ほとんどのモジュールの通信ができず、故障コードの読み込みができない状態となっておりました。
読み込めないモジュールを整理すると、Low Speed CANの通信でつながっているモジュールが、
全て通信できない状態となっていることがわかりましたので、
Low CANのモジュールを疑っていき、各モジュールを診断していくと、
CRM(Convertible Roof Module)という、幌の開閉を管理しているモジュールが故障していることがわかりました。
早速お客様へ状況をお伝えし、CRMの交換にて進めさせていただくこととなりました。

DSC09014.jpg

DSC09015_20221008105111d44.jpg
CRMを取り外し交換作業を進めます。
取り外したモジュールと今回取り付けるモジュールは品番は同じなのですが、サプライヤーが変更となっていました。

DSC09020.jpg

DSC09019.jpg

DSC09017.jpg
CRMは、ただ交換をするだけでは作動しない為、アストンマーティン純正テスタにて、
リフラッシュ(書き換え)作業をする必要があります。
交換、リフラッシュ後は、すべての機能が復帰し、その他のモジュールとの通信も可能となり、修理完了となりました。

DSC09081.jpg

DSC09087_20221008105116ad0.jpg
また、別件でお預かり時にナンバー灯が片方点灯しておりませんでしたので、修理をさせていただきました。
ナンバー灯を取り外すと、片側のバルブが内部不良により点灯しなくなっておりましたので、
バルブ交換にて対応をさせていただきました。
弊社では、ヘッドライトバルブやスモールランプ、ナンバー灯などのLED化も承っておりますので、
お気軽にお問合せ下さい。

DSC09036.jpg

DSC09096.jpg

S__96804884.jpg
その他、ご用命事項であった、幌の修理や、
シガーソケットが使えなくなっていたのでこちらも修理(ヒューズ切れ)をさせていただきました。

最後に、各整備箇所を再度確認し、バッテリーの充電などお車のコンディションを整えお返しさせていただきました。
この度もご依頼いただき誠にありがとうございました。