ASTON MARTIN Vanquish エンジンコンピューター(PTEC)交換・オーバーヒート修理
ASTON MARTIN Vanquish エンジンコンピューター(PTEC)交換・オーバーヒート修理になります。
走行中に冷却水が噴き出してしまいロードストップしてしまったとのことで、修理のご依頼でご入庫。
車両の状態を確認すると、エンジンの調子は悪く、噴き出した冷却水によりエンジンルーム内も汚れてしまっていました。
また、少し前から調子が悪く、エンジンコンピューターの交換もご用命もいただいていましたので、
エンジンコンピューターの交換を含め作業を進めさせていただくこととなりました。
エンジンコンピューター(PTEC)はバンクごとにありますので、合計2つあるのですが、
右バンク(プライマリー側)のエンジンコンピューターに不具合がでていましたので、
コンピューターを取り外し新品へ交換をさせていただきました。
エンジンコンピューターはただ交換しても、内部のプログラムがマッチしておらず、
また、鍵の情報なども管理していますので、交換後、アストンマーティン純正テスタを使用しての、
プログラミング作業が必要となります。
プログラミングの条件には安定した電源供給が必須事項となりますので、
電源を供給しながら慎重に作業を進めます。
プログラミング後は、鍵の情報の登録作業や、クラッチやエンジンの学習を行い
エンジンコンピューター交換作業は完了となりました。
次にオーバーヒートの修理に移ります。
漏れ箇所特定の為、冷却水を少し足し加圧すると、
ラジエターの樹脂製サイドタンクが劣化により割れてしまい冷却水が漏れてしまっていました。
オーバーヒートにより漏れた時は相当な勢いで噴き出したのか、
ラジエター周辺は冷却水により汚れてしまっていました。
割れてしまったラジエターはもちろん、ウォーターポンプやサーモスタット、ラジエターホースなど、
経年により劣化するものは交換をご提案させていただきました。
おすすめさせていただいた劣化した部品を交換していきます。
ラジエターはサイドタンクが樹脂製からアルミ製となり、対策されていました。
サーモスタットやウォーターポンプも交換させていただき、これから安心して乗っていただけるお車へと仕上げていきます。
その他外した外した部品を清掃しながら組み付け。
噴き出した冷却水による汚れもきちんと落とし、見た目にも気持ちの良いエンジンルームとなりました。
作業完了後は、ロードテストを行い、冷却水などの漏れなどないことを確認。
アストンマーティン純正テスタにて各モジュールに異常なコードの入力がないことをチェックし、
お客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度もご依頼いただき誠にありがとうございました。