ASTON MARTIN DB11 ブレーキ鳴き 修理 (前後鳴き止め施工・リアブレーキパッド交換・リアブレーキローター研磨)
ASTON MARTIN DB11 ブレーキ鳴き 修理 (前後鳴き止め施工・リアブレーキパッド交換・リアブレーキローター研磨)になります。
お客様よりブレーキ鳴きが気になるとのことで、確認と改善のご依頼をいただきました。
ロードテストを行うと冷間時からリアブレーキより鳴きの発生を確認。
フロントからはロードテストの際にはブレーキ鳴きの症状は出ませんでした。
早速車両をリフトに入れ、ホイールを取り外しブレーキの状態を確認します。
フロントブレーキパッドの残量は交換時期とまではいかない状態。
リアブレーキパッドは残量が約3mmとアストンマーティンの純正ブレーキパッドでは交換をおすすめする残量となっておりました。
こちらのブログでは何度かアストンマーティンのブレーキパッドについて紹介しているのですが、
DB11も例外ではなく、残量が4.5mm~4.0mm以下になると、真鍮のピンが摺動面に出てきてしまい、
ブレーキローターに線傷をついてしまい傷めてしまいます。
そのままの状態でしばらく走ってしまうと、ローター研磨でも対応できずローター交換となってしまいますので、
純正パッドをお使いの場合は注意が必要です。
上の写真は今回取り外した純正ブレーキパッドになります。
よく見ると摺動面に真鍮のピンの頭が確認できます。(写真の赤丸で示した部分)
この真鍮のピンがローターに押し当てられてローターを傷めてしまう原因となります。
今回はローターに致命的なダメージはありませんでしたが、摩耗が進んでおりましたので、
リアブレーキパッド交換の他にリアローターの研磨も併せておすすめさせていただきました。
車両をブレーキパッド交換モードにし、
ブレーキキャリパーなどを取り外し、ローターまで取り外していきます。
ローター取り外し後はローター研磨を実施。
ローター研磨はディスク面の研磨だけでなく、取り付け部の簡易的な再塗装も行わせていただいておりますので、
研磨作業後は新品の様な綺麗な見た目となります。
復元時には、ただ組み付けるだけではなく、
このタイミングにしかできないバックプレートやブレーキパッドを固定するためのハードウェアの
清掃や給油をしながら組み付けを行っていきます。
今回は弊社オリジナルのブレーキパッドを使用。
純正と比較すると価格もお安く、ブレーキのタッチ等、違和感なく使用していただける仕様となっており、
また、純正よりも低ダストタイプとなっておりますので、
ホイールなどが汚れにくくおすすめのブレーキパッドとなっております。
フロントブレーキについては、一度ブレーキパッドを取り外し、
ブレーキパッドに面取りや鳴き止めのケミカルを使用し施工。
各部清掃しながら組み付けさせていただきました。
各部作業完了後は、組み付けのチェックを行い、ロードテストを実施。
ブレーキ鳴きが発生しないことや、ブレーキの効きやタッチに異常がないことも確認し作業完了となりました。
DB11はブレーキ鳴きのお問合せを多くいただきます。
正直同じことをしても個体差もある為、完全には鳴きやまない場合もあるのですが、
対策をすることで元々の状態よりも改善することはできますので、お悩みの際はお気軽にお問合せください。
この度はご依頼誠にありがとうございました。